行動を数字で振り返る
~結果ではなく、結果を生み出した行動を見る~
営業成績には必ず波があります。売れる月もあれば、売れない月もあります。ここで成長が止まる営業員は、「今月は景気が悪かった」「競合が値下げした」「お客様の予算がなかった」と結果の理由を外部環境に求めがちです。
一方、成長する営業員は、自分の行動を数字で振り返ります。たとえば売上が不足しているなら、「新規接触件数」「アポイント率」「商談件数」「提案件数」「受注率」「平均受注単価」などに分解して考えます。
売上という結果だけを見ても、何を改善すればよいのか分かりません。しかし、「商談件数は十分だが受注率が低い」と分かれば、提案内容やクロージングを改善できます。「受注率は高いが商談件数が少ない」のであれば、アポイント獲得や新規接触を増やす必要があります。
このように結果を行動へ分解すると、改善点が具体的になります。大切なのは、数字を評価の道具だけにしないことです。数字は自分を責めるためにあるのではありません。自分の営業活動を客観的に見るための「鏡」です。
「頑張ったつもり」ではなく、「何件行動したのか」。「一生懸命提案した」ではなく、「何件提案して何件受注したのか」。感覚を数字に置き換えることで、営業活動は再現性を持つようになります。
そして優秀な営業員ほど、「売上を上げるにはどうするか」ではなく、「売上を生み出す行動のうち、何を変えるべきか」と考えます。成果を直接コントロールすることはできません。しかし、成果につながる行動はコントロールできます。毎日、自分の行動を数字で振り返ること。この小さな習慣が、やがて大きな営業力の差となって表れます。


