OJTの注意ポイント(第3回)

OJTで得た知識やノウハウを文書化し、組織内での知識共有を行いましょう。トレーニングマテリアルや手順書、ベストプラクティスのドキュメント化によって、他の従業員が同様の学びや成果を得ることができます。これにより、組織全体の能力向上と持続的な成長を実現します。使用教材の一本化も大切です。

OJTでは、トレーナーが受講者に対してモデリングとメンタリングの役割を果たします。トレーナーが自身の実践を示し、受講者に模範となる行動やスキルを見せることで、学習効果を高めます。また、トレーナーが受講者をメンターとしてサポートし、成長と自己啓発のプロセスを促進します。人に教えることはトレーナー自身の成長につながります。

OJTを単発のトレーニングとしてではなく、組織の人材開発戦略と統合的に展開することが重要です。OJTの目標や成果を組織の目標とリンクさせ、戦略的な人材開発プランとして位置付けます。これにより、組織全体の能力向上と競争力の強化を実現します。

OJTでは、個々の受講者だけでなく、チーム全体の力を活かすことが重要です。他のチームメンバーとの協力や協働を促進し、相互の学びや成長を支援します。チームメンバー同士の連携や情報共有を通じて、より良い業績や結果を生み出します。

OJTの成功には、トレーナー(指導者)のリーダーシップが不可欠です。リーダーはビジョンや方向性を示し、受講者をサポートしながら最大限の成果を引き出す役割を果たします。トレーナーは受講者を鼓舞し、チャレンジ精神を醸成することで、学習意欲と成果を高めます。

OJTでは、フェアネスと公平性を確保することが重要です。受講者間や部署間での均等な機会とリソースの提供、評価基準の明確化、バイアスの排除などを行いましょう。公正な環境を整えることで、受講者のモチベーションや信頼を高め、学習成果を最大化します。

OJTの目的は受講者のプロフェッショナリズムと成長を促進することです。組織は受講者の継続的なプロフェッショナルな成長をサポートするために、トレーニングや教育の機会を提供することが重要です。受講者のキャリアパスや学びのニーズに合わせたサポートを行い、持続的な学習と成長を促進します。

最後にOJTを実施していく中で、ハラスメントが起こらないようにトレーナの研修も必ず実施してください。

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