営業の基礎問題 (小売業の基礎知識 7)

問題1 ロジスティクス戦略(SCM最適化)に関する問題

小売チェーンがサプライチェーン全体の効率化を図るため、メーカー・卸売業と共同で在庫データをリアルタイム共有する仕組みを導入しようとしている。

この取り組みの主目的として最も適切なのはどれか。

A. 店舗在庫を削減し、発注責任をメーカー側へ移すこと。

B. チャネル間競争を促進し、販売数量を最大化すること。

C. 情報の非対称性を減らし、在庫水準・リードタイムを最適化すること。

D. 取引条件を変更し、値引き交渉を有利に進めること。

正解:C

解説:

SCMの本質は、サプライチェーン全体の非効率をなくし、必要なときに必要な量を流すこと。

リアルタイム情報共有は「需要予測精度向上」「在庫の最適化」「リードタイム短縮」に直結し、Cが最適。

Aは責任転嫁にすぎず、B・DはSCMの目的と異なる。

問題2 リスクマネジメント(BCP)に関する問題

複数の地域に店舗を展開する小売企業が、災害発生時の事業継続計画(BCP)を見直している。

BCP策定において、最も優先すべき考え方はどれか。

A. すべての店舗で同一の災害対応マニュアルを用い、地域差をなくす。

B. 重要業務を特定し、復旧の優先順位を明確にする。

C. 復旧のための追加コストは最小限とし、平常時の経費削減を優先する。

D. 災害時は一時的に事業を停止し、再開時期は状況に応じて決める。

正解:B

解説:

BCPでは「全業務の継続」ではなく 重要業務の優先復旧 が基本原則。

物流・基幹店舗・基幹システムなどを特定し、復旧順位を明確にすることが最も重要。

Aは地域特性を無視しており非効率、CはBCPの本質に反する、Dは計画性がない。

問題3 マーケティング分析(顧客価値とLTV)

小売企業が会員データを活用してCRM戦略を強化しようとしている。

長期的利益を最大化するために重視すべき指標として、最も適切なのはどれか。

A. キャンペーン期間中の一時的な来店者数

B. 商品別の棚割り効率(フェイスあたり売上)

C. 顧客の生涯価値(LTV)にもとづくセグメンテーション

D. SNSでの投稿数や「いいね」数の増加

正解:C

解説:

CRMの高度活用では、顧客の長期価値=LTV(Life Time Value) を基準に意思決定することが重要。

リピート率・購買頻度・客単価・離脱率などを統合的に扱うことで、施策の優先順位が明確になる。

Aは短期、Bは商品視点、Dは認知指標でありLTV最適化には不十分。

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