問題1
「物流の2024年問題」により、営業担当者が顧客対応で特に意識すべきこととして最も適切なのはどれか?
A. 配送ドライバーの代わりに自ら納品を行うこと
B. 自社の出荷時間を遅らせて柔軟に対応すること
C. 顧客と納品リードタイム・頻度・時間帯などの見直しを行うこと
D. 荷主責任として顧客に追加コストを一律で転嫁すること
正解:C
解説:
2024年問題により、ドライバー不足・輸送制約が顕在化しています。営業は「リードタイムや納品時間帯の見直し」「まとめ納品の提案」など、顧客と物流制約を共有し、協議・調整する立場です。一方的な転嫁や現場任せの対応では、顧客信頼を損なうリスクがあります。
問題2
「物流の2024年問題」への対応として、営業活動に最も影響を与える可能性がある物流現象はどれか?
A. 倉庫の賃料上昇による保管コストの増加
B. モーダルシフトの推進による配送日数の延伸
C. IT導入による請求書の電子化義務化
D. 海外輸送のリードタイム延長による在庫逼迫
正解:B
解説:
ドライバーの時間制限により、長距離輸送がトラックから鉄道・船へシフトする「モーダルシフト」が進んでいます。これによりリードタイムが1~2日延びる可能性があり、納期回答・営業提案・販促スケジュールに直接影響を及ぼします。営業はこうした「変化」を前提にした交渉・対応力が求められます。
問題3
2024年問題に起因する物流制約への対応として、営業が社内外で果たすべき最も重要な役割はどれか?
A. 倉庫オペレーションの効率改善に対して直接指示を出す
B. 顧客・物流・生産の間をつなぐ調整・情報共有のハブとなる
C. 物流コストの一括値下げ交渉を物流業者に行う
D. ドライバー確保のため、採用活動に関与する
正解:B
解説:
2024年問題は「物流だけの問題」ではなく、営業・生産・購買・顧客の連携が不可欠です。営業は納期変更や配送条件の見直しを顧客に説明し、社内の生産・出荷計画と調整する橋渡し役です。情報をタイムリーに共有し、信頼を維持しながら価値提案を行う役割が求められます。


