問題1
物流コラボレーションの取り組みにおける最大の目的として最も適切なものはどれか?
A. 物流費の計上責任を明確にすること
B. 顧客ごとの納品ルールを統一して管理コストを削減すること
C. サプライチェーン全体での最適化による競争力強化
D. 荷主企業間での配送ルートを競合比較すること
正解:C
解説:
物流コラボレーションは、自社と取引先、あるいは異業種企業間で物流資源(輸送・保管・配送など)を共有・連携し、サプライチェーン全体の効率性・柔軟性・環境負荷低減などを実現する戦略です。営業は単に売るだけでなく、「物流面でも選ばれる企業」になる視点が求められます。
問題2
異業種企業間での物流コラボレーションを推進する際、営業担当が担うべき役割として最も適切なものはどれか?
A. 他社との配送ルート統合に伴う契約違反の責任を負う
B. 顧客に対して自社の物流情報をすべて開示する
C. 物流共同化によるリードタイム・コスト・サービスの変化を丁寧に説明し、合意形成を図る
D. 物流業者への費用交渉を主導してコストを圧縮する
正解:C
解説:
物流コラボレーションでは、営業担当が顧客との窓口として、変更点(納品タイミングや頻度など)の背景やメリットを説明し、信頼関係を損なわないように合意形成を行うことが重要です。変更による影響を的確に伝え、顧客に不安を与えない姿勢が求められます。
問題3
物流コラボレーションの障壁となりやすい要素として最も該当するものはどれか?
A. 在庫回転率の向上による納品効率の低下
B. 自社と取引先のKPIが一致せず、全体最適より部分最適が優先されること
C. トラック運転手の労働時間規制への未対応
D. 顧客による発注頻度の増加と需要変動の予測困難性
正解:B
解説:
物流コラボレーションが失敗する最大の要因の一つは、「企業ごとの評価指標(KPI)が異なり、全体最適が図れないこと」です。営業部門は、売上や利益だけでなく、物流部門と共通の目的(納品品質、コスト、リードタイム)を意識し、部門横断的な取り組みに参画する必要があります。


