営業の基礎問題 (ロジスティクス編 5)

問題1

次のうち、企業のロジスティクス戦略における「差別化戦略」として最も適切な選択肢はどれか?

A. 全国一律の運賃体系によるコストの平準化

B. 顧客ニーズに応じた多頻度・小口配送によるサービス向上

C. 在庫拠点の統合による保管費用の最小化

D. 販売量の少ない製品群の取り扱い停止

正解:B

解説:

ロジスティクス戦略には、コストリーダーシップ型と差別化型があります。選択肢Bは、配送の柔軟性・即応性を高め、顧客満足やリテンションを狙う差別化戦略の代表例です。営業はこのような戦略と連動し、サービスの付加価値として提案できる必要があります。

問題2

ロジスティクス戦略の立案において「SCM(サプライチェーンマネジメント)」を重視する理由として最も適切なものはどれか?

A. 生産量を最大化するための工場稼働率を上げる

B. 販売価格を一定に保つために輸送費を吸収する

C. 全体最適の視点で調達〜販売までのプロセス効率を高める

D. 在庫を完全にゼロにしてコスト削減を図る

正解:C

解説:

SCMは、調達・生産・物流・販売の全プロセスを統合的に最適化し、リードタイム短縮や在庫削減、顧客満足向上を実現する戦略的アプローチです。営業は、自部門だけでなくサプライチェーン全体を意識し、提案や納期調整において全体視点で考える必要があります。

問題3

ロジスティクス戦略の中で、営業部門が主導的に関与すべき局面として最も適切なのはどれか?

A. 倉庫立地の再編計画における敷地取得交渉

B. 自社物流拠点の保管効率改善に向けた設備更新の判断

C. 顧客ニーズを踏まえた納品条件や配送頻度の提案

D. 海上輸送の通関実務に関する運用ルールの策定

正解:C

解説:

営業が関与すべきロジスティクス戦略の領域は、「顧客接点に基づいた物流条件の提案」です。納品時間、頻度、ロット、サービスレベルなど、物流の柔軟性が営業提案の差別化要因になるため、営業と物流の協業が戦略上不可欠となります。

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