営業の基礎問題 (ロジスティクス編 4)

問題1

ジャストインタイム(JIT)物流の本質として最も適切な説明はどれか?

A. 倉庫に十分な在庫を常時保有し、需要変動に対応する仕組み

B. 輸送コストを削減するためのまとめ出荷方式

C. 必要なものを、必要なときに、必要な量だけ供給する仕組み

D. 納品先の希望納期にかかわらず、自社都合で出荷を最適化する方式

正解:C

解説:

ジャストインタイム(JIT)は、在庫を最小限に抑え、ムダのない生産と物流を実現するための手法です。営業としては、顧客がJIT運用をしている場合、納品のタイミング・数量・品質が厳しく管理されるため、自社の供給能力やリードタイムとの整合性が重要になります。

問題2

JIT物流に対応する営業活動として最も適切でないものはどれか?

A. 納品頻度の増加によるリードタイム短縮提案

B. 顧客の工程と自社物流のタイミングを合わせる調整

C. 納品量をまとめて月1回にすることによる効率提案

D. 顧客の在庫レス運用に対し、安定供給体制を示す

正解:C

解説:

JIT物流では、小ロット・高頻度の納品が基本です。月1回のまとめ納品は、JITの思想に反する「在庫を持たせる」提案であり、顧客側の運用負担を増やしてしまいます。営業は、物流と製造の連携を前提に「頻度を増やしても安定供給できる体制」を示すことが求められます。

問題3

JIT運用の顧客に対し、物流トラブルが発生した場合に営業が取るべき最優先対応はどれか?

A. 上司に報告し、社内の責任所在を明確化する

B. 顧客に謝罪し、トラブルの原因を後日報告する旨を伝える

C. 代替案や納期リカバリー策を提示し、迅速な対応方針を即時伝える

D. ロジスティクス部門の担当者からの正式回答を待つ

正解:C

解説:

JITを採用している顧客は、1回の納品遅延が生産ライン停止や機会損失につながります。そのため営業は、物流部門と連携し「即時に代替案・代替納品・緊急出荷」の可否を確認し、スピード感のある対応を最優先すべきです。顧客にとっては「まず結果」「次に原因説明」が求められます。

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