営業の基礎問題(ヒアリング編 8)

第1問 

状況: 

法人顧客がこう言いました。 

「とにかくコストを下げたいんです。」

このとき、奥に潜むニーズを探るために最も適切な質問はどれか?

A)「具体的にいくら下げたいですか?」 

B)「なぜコスト削減を急がれているんですか?」 

C)「弊社なら一番安いプランもご用意できます!」 

D)「どのコスト項目を削減対象にされていますか?」

正解:B「なぜコスト削減を急がれているんですか?」

解説:コスト削減と言っていても、 

・利益率を上げたい 

・予算圧縮が上から指示された 

・競争力を高めたい 

など、背景は様々です。「なぜ?」を聞き、目的・背景を深堀りすることで、単なる価格勝負でない提案が可能になります。金額(A)や項目(D)だけを聞いても、本当の課題解決にはつながりにくいです。

 第2問 

状況:個人顧客がこう言いました。 

「この商品、もっと手軽に使えるといいんだけどな。」

このとき、奥に潜むニーズを探るために最も適切な質問はどれか?

A)「どんな場面で”手軽さ”が欲しいと感じましたか?」 

B)「別の商品もご覧になりますか?」 

C)「手軽さを重視されるということは、忙しいんですか?」 

D)「手軽なものならこちらが人気です!」

正解:A「どんな場面で”手軽さ”が欲しいと感じましたか?」

解説:「手軽に使いたい」といっても、 

・持ち運びしやすさ 

・操作がシンプルなこと 

・短時間で結果が出ること 

…など、意味合いは顧客によって違います。 

具体的な使用場面を聞き出すことで、本当に求めている「手軽さ」の正体がわかり、ズレない提案ができます。

 第3問 

状況:法人顧客がこう言いました。 

「もっと従業員の満足度を上げたいと考えています。」

このとき、奥に潜むニーズを探るために最も適切な質問はどれか?

A)「満足度を上げたい理由を教えてもらえますか?」 

B)「それなら福利厚生パッケージをご紹介します!」 

C)「何か不満の声が出ているんですか?」 

D)「満足度アップの施策はすでに検討済みですか?」

正解:A「満足度を上げたい理由を教えてもらえますか?」

解説:満足度を上げたい=表面的な要望ですが、 

・離職率の低下 

・採用力アップ 

・モチベーション向上 

など、目的は様々です。 

理由を聞かないと、どんな施策が効果的かが見えてきません。いきなり提案(B)や状況確認(C・D)に走ると、ニーズの深掘りが浅くなります。

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