結論から言うと、一概に「悪」ではないが、条件次第では中長期的にリスクが大きい、です。
重要なのは
「なぜ消極的なのか」
「どの時間軸で判断しているのか」
この2点です。
1.設備投資に消極的で「是」と言えるケース
①. 市場縮小・撤退フェーズにある場合
需要が構造的に縮小している
事業の出口戦略(撤退・売却)が明確
この場合の設備投資は
回収不能リスクの高いコスト
になるため、抑制は合理的です。
▶ 例
紙媒体関連
旧型アナログ機器製造
国内需要が急減する分野
②. 高い稼働率・十分な競争力を維持できている場合
既存設備で品質・コスト競争力が高い
稼働率が最適水準(過剰でも不足でもない)
この場合、
「投資しない=怠慢」ではなく「最適化」
と評価できます。
③. 人的投資・無形資産投資へシフトしている場合
DX(システム・データ活用)
教育・技能伝承
ブランド・顧客基盤強化
設備投資は減っても
企業価値投資が別軸で進んでいるなら問題なし。
2. 設備投資に消極的で「非」になるケース
①. 短期利益至上主義に陥っている場合
今期利益を守るために投資を先送り
減価償却を嫌う経営判断
これは
「数字は良いが体力は落ちている」
典型例です。
▶ 営業現場への影響
品質低下
納期遅延
クレーム増加
価格競争力の喪失
営業がいくら頑張っても、武器が古い状態。
②. 老朽化リスクを放置している場合
故障・停止リスク増大
修繕費の増加(実はコスト高)
短期的には
CAPEX削減 → OPEX増大
という逆転現象が起きやすい。
③. 競合が投資しているのに追随できていない場合
自動化・省人化
高付加価値設備
データ活用・品質安定化
ここで投資を止めると
競争劣位が不可逆になる
可能性が高い。
3. 経営判断としての正しい問い
設備投資の是非は、金額ではなく問いの質で決まります。
経営が自問すべきは:
①. この投資は
・売上を伸ばすのか
・コストを下げるのか
・リスクを減らすのか
②. 投資しない場合の機会損失はいくらか
③. 3年後・5年後に営業は何を武器に戦うのか


