営業の基礎問題 (小売業の基礎知識 9)

問題1(財務分析・店舗収益性)

ある小売店の部門マネージャーが、収益改善のために GMROI(商品投下資本粗利高比率) を評価したい。

GMROIを改善するための最も適切な施策はどれか。

A. 在庫回転率を下げ、欠品を防ぐために大量の在庫を確保する

B. 粗利率が低いが売れ行きの良い商品を増やし、回転率依存度を高める

C. 不動在庫を削減し、在庫投下額を圧縮する

D. 仕入単価を上げて値入率を高める

【正解:C】

解説:

GMROI=粗利高 ÷ 在庫投下額

よって 在庫投下額を減らす(=不動在庫削減) は最も効果が高い。

Aは投下資本が増加しGMROI悪化、Bは粗利率低下の恐れ、Dは仕入単価上昇は逆効果。

問題2(マーケティング戦略・ポジショニング)

中規模スーパーが地域の競合店との差別化を図るために「サービス・ドミナント・ロジック(S-Dロジック)」の考え方を導入したい。

最も適切な理解はどれか。

A. 商品そのものの機能価値を強調し、物的価値を最大化する考え方である

B. 顧客が価値を共同で生み出すプロセスに重点を置く考え方である

C. 低価格戦略を徹底し、コストリーダーシップで市場を取る方法である

D. 商品のPOSデータを軸に品揃え最適化を行う方式である

【正解:B】

解説:

S-Dロジックは

価値は企業が一方的に提供するものではなく、顧客と企業が「共同で創る」

という理論。

AはG-Dロジック、Cは競争戦略、DはMDのデータ活用の話。

問題3(店舗運営・労務管理)

小売店の店長が、従業員満足度(ES)を高めて離職率を下げたいと考えている。

ES向上が最も店舗パフォーマンスに結びつきやすい施策 はどれか。

A. インセンティブ制度を強化し、成果が高い従業員のみ評価する

B. 標準作業手順(SOP)を整備し、業務負担を平準化する

C. 長時間残業を許容し、顧客対応の柔軟性を高める

D. 店長による指示・命令型マネジメントを徹底する

【正解:B】

解説:

ES向上には 労働負荷の適正化・業務の見える化・標準化 が最も効果的。

SOP整備により

 作業の属人化が減る

 新人教育が容易

 ミスが減る

 労働負荷の偏りが減る

  などの効果が期待でき、結果的にCS・売上にもつながる。

  Aは公平性を欠く、CはESを悪化させる、Dは自律性を奪い逆効果。

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