第1問
中・長期の商品計画において、新商品の市場導入から成長期にかけての戦略として最も適切なものはどれか?
A. 利益最大化のため価格を高めに設定し、仕入数量は抑える
B. ブランド確立のため広告宣伝費を抑え、販路を絞る
C. 市場シェアの拡大を狙い、価格は抑え気味にし販路を拡大する
D. 成熟期を見越して在庫削減と売上維持のバランスをとる
正解:C. 市場シェアの拡大を狙い、価格は抑え気味にし販路を拡大する
解説:新商品が成長期に入る段階では、市場でのシェア拡大が最重要課題。認知と流通を強化することで、競合より早くポジションを確立する必要がある。価格は普及を促すためやや抑えめに設定し、販路拡大を積極的に行うのがセオリー。
第2問
ある製品群の売上構成が年々変化しており、来期の商品棚計画を策定する必要がある。このような場合に最も重要な視点として適切なのはどれか?
A. 過去3年間の販売実績平均をもとに棚割りを固定化する
B. 収益率が最も高い商品を最上段中央に集中配置する
C. 成長傾向にあるカテゴリの商品比率を高め、棚割りを調整する
D. 在庫回転率の高い商品を縮小し、新商品の導入スペースを確保する
正解:C. 成長傾向にあるカテゴリの商品比率を高め、棚割りを調整する
解説:棚割りは「過去」ではなく「将来」を見越した設計が必要。特に中期計画では、伸びているカテゴリに重点を置き、スペースと露出を調整するのが重要。データを用いて変化傾向を読み取り、消費者ニーズの先読みを反映するのが定石。
第3問
企業が長期的に安定した商品ポートフォリオを維持するために必要な施策として最も適切なものはどれか?
A. 売上の高い主力商品に開発リソースを集中させる
B. 利益率の低い商品を即時廃止し、利益率重視で構成する
C. 成熟期の商品を活かしつつ、新規カテゴリ開発も継続する
D. 過去に実績のある商品を再展開し、短期回収を目指す
正解:C. 成熟期の商品を活かしつつ、新規カテゴリ開発も継続する
解説:長期的な商品戦略では、「収益源となる成熟商品」と「将来の柱となる新規商品」のバランスが重要。どちらかに偏ると、短期か長期のどちらかでリスクが増す。継続的に商品ライフサイクルを循環させる仕組みが、健全なポートフォリオ運営には不可欠。
