営業の基礎問題(基礎編 6)

第1問

顧客との交渉の場面で、営業担当者が「このプランは他のお客様にも非常に好評で、すぐに在庫がなくなる可能性があります」と伝えることで購入を後押ししようとする。このとき活用されている心理的効果はどれか?

A. 単純接触効果(ザイアンス効果)

B. 希少性の原理

C. 両面提示の法則

D. スノッブ効果

正解:B. 希少性の原理

解説:「希少性の原理」は、人は「限定」「残りわずか」などの情報に反応して、価値をより高く感じてしまう心理傾向です。営業では購入意思を高めるテクニックとしてよく使われます。Dのスノッブ効果(他人が持っていないから欲しい)は似て非なる概念です。

第2問

法人顧客に対する提案時、営業担当者が「御社のような業界リーダーであれば、このような成長戦略にチャレンジされるのが当然かと思います」と語り、無意識に相手の行動を導く。このとき活用されている心理学的テクニックはどれか?

A. 一貫性の原理

B. 権威への服従

C. ラベリング効果

D. 返報性の原理

正解:C. ラベリング効果

解説:ラベリング効果とは、「あなたは○○な人ですね」と第三者から言われることで、そのラベル通りに行動してしまう心理傾向です。ここでは「業界リーダー」という肯定的ラベルが行動を促すきっかけとなっています。

第3問

営業プレゼンの中で、「競合他社ではこの機能は標準ではありませんが、当社は標準装備です。さらに価格も割安です」と強調する。これはどの心理効果を狙ったものであるか?

A. コントラスト効果

B. 確証バイアス

C. フレーミング効果

D. 認知的不協和

正解:A. コントラスト効果

解説:コントラスト効果は、比較対象を提示することで本来の価値を強調する心理効果です。ここでは「競合より劣っていない・むしろ優れている」ことを際立たせるため、対比構造を用いています。確証バイアスは意思決定後の情報収集傾向に関わります。

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