第1問
状況:法人顧客がこう話しています。
「特に今すぐ困っていることはないですね。」
このとき、課題を顕在化させるために適切な質問はどれか?
A)「では、今回はご提案は不要ですね?」
B)「今後さらに改善できたらいいなと思う業務はありますか?」
C)「すぐ導入する場合の予算感だけ教えてください。」
D)「類似企業ではこのシステムが導入されていますが、興味ありませんか?」
正解:B「今後さらに改善できたらいいなと思う業務はありますか?」
解説:「困っていない」と言われたら、”未来志向”で潜在ニーズを探るのがポイントです。いきなり提案断念(A)や、売り込み(D)に行くと、潜在課題を拾えずチャンスを逃します。予算の話(C)は、ニーズが見えてからで十分です。
第2問
状況:個人顧客が保険相談でこう話しています。
「特に今の保険に大きな不満はないです。」
このとき、課題を顕在化させるために適切な質問はどれか?
A)「将来的に見直すとしたら、どんなタイミングだと思いますか?」
B)「不満がないなら契約内容の見直しは不要ですね。」
C)「一番安いプランをご紹介しましょうか?」
D)「ほかに加入している保険を全部教えてください。」
正解:A「将来的に見直すとしたら、どんなタイミングだと思いますか?」
解説:「今は不満がない」という言葉も、未来の変化(結婚・出産・転職など)でニーズが生まれる可能性があります。だから「未来に備えた質問」が大事です。すぐクロージング(B・C)や情報収集(D)だけに走るのは顧客視点がずれます。
第3問
状況:法人顧客のIT担当者がこう言いました。
「現状、セキュリティ事故も特に起きていないので、特別な対策は考えていません。」
このとき、課題を顕在化させるために適切な質問はどれか?
A)「事故が起きた場合のリスク対応計画は整っていますか?」
B)「では今回はセキュリティ強化の提案は不要ですね?」
C)「他社事例をご紹介しましょうか?」
D)「具体的なセキュリティ要件表をください。」
正解:A「事故が起きた場合のリスク対応計画は整っていますか?」
解説:「問題が起きていない」ときこそ、リスク想定の質問をして危機意識を喚起するのがプロの技です。 今起きていない=今後も起きないわけではないため、未来リスクへの備えを考えさせることで、顧客自身が課題を認識するきっかけを作れます。
