営業の基礎問題(ヒアリング編 3)

第1問 

ある営業担当者は、初回訪問でこうヒアリングしました。 

「この商品は今キャンペーン中でお得です。まずご興味ありますか?」

このヒアリングでの最大の問題点はどれか?

A)ニーズを聞く前に売り込みを始めている 

B)価格の話を後回しにしている 

C)キャンペーン情報を隠している 

D)顧客の導入時期を聞き逃している 

正解:A ニーズを聞く前に売り込みを始めている

解説:ヒアリングの場でまずやるべきは「顧客の話を聞くこと」です。まだニーズがわからないうちに商品を売り込むと、顧客は「押し売り」だと感じて警戒します。価格や導入時期の話(B・D)は、この段階の問題ではありません。キャンペーン情報(C)は悪いわけではないですが、タイミングが問題です。

 第2問 

ヒアリング中、顧客が「最近困ってることはないですね」と言ったとき、営業はこう反応しました。 

「それなら、今のシステムにご不満はないということですね!」

このヒアリングでの問題点はどれか?

A)顧客に不満を無理に認めさせようとしている 

B)顧客の発言を深掘りせずに断定している 

C)提案のタイミングを見誤っている 

D)相手に敬語を使っていない 

正解:B顧客の発言を深掘りせずに断定している

解説:「困っていない」という発言も、さらに「例えば今後の改善希望はありますか?」などと深掘りすれば、隠れたニーズを引き出せる可能性があります。即断定(B)すると、本当はあった小さな不満や要望を聞き逃してしまいます。無理に不満を引き出そう(A)とするのもNGですし、ここでは提案のタイミング(C)は直接関係していません。

 第3問 

ある営業担当者は、顧客にヒアリング後すぐこう言いました。 

「今のお話から、御社に必要なのはこのプランAだと断言できます!」

このヒアリングでの最大の問題点はどれか?

A)提案が早すぎて顧客の意向を無視している 

B)複数プランを提示すべきだった 

C)顧客に質問を許さず一方的に話している 

D)プランの料金を説明していない 

正解:A 提案が早すぎて顧客の意向を無視している

解説:ヒアリング直後に「断言」するのは、顧客の考えを整理する時間や質問の余地を奪うため、大きなミスです。顧客がどう受け止めているかを確認し、共感を示したうえで提案すべきです。複数プラン(B)や料金説明(D)は、状況によりますが、問題の本質は「早すぎる断定」です。

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