第1問
状況:営業担当者が商談している相手(現場リーダー)がこう言いました。「基本的には好印象です。ただ、上司にも一応確認しますね。」
このとき、隠れた決裁者ニーズを探るために最も適切な質問はどれか?
A)「上司の方は価格を一番重視される方ですか?」
B)「ご上司が重視されるポイントについて、事前に教えていただけますか?」
C)「では、上司の方に直接ご説明に伺いましょうか?」
D)「上司の方のお名前と連絡先を教えてください。」
正解:B「ご上司が重視されるポイントについて、事前に教えていただけますか?」
解説:いきなり直接交渉(CやD)を持ちかけると、担当者の顔を潰してしまうリスク大。まずは、担当者経由で決裁者が何を重視するかの情報を引き出し、準備を整えるのがスマートです。Aも悪くはないですが、価格だけを想定してしまうと、意図がずれる危険もあります。
第2問
状況:商談相手(部門課長)がこう言いました。
「部長に稟議をあげてみますけど、あの人かなり慎重派なので…。」
このとき、隠れた決裁者ニーズを探るために最も適切な質問はどれか?
A)「部長がこれまで導入を決めたポイントは何でしたか?」
B)「部長に直接ご説明できる機会はありますか?」
C)「では、稟議書だけ拝見させてください。」
D)「慎重派というのは予算の面でしょうか?」
正解:A「部長がこれまで導入を決めたポイントは何でしたか?」
解説:部長が「慎重」という情報は重要なヒント。その慎重さの裏にある「決断基準(過去のパターン)」を聞き出せば、その基準に合わせた提案ができるからです。
いきなり直接会う(B)より、まず勝ち筋の把握が優先です。
第3問
状況:顧客担当者がこう言いました。
「仕様はいいんですが、社長がコスト意識強いので…。」
このとき、隠れた決裁者ニーズを探るために最も適切な質問はどれか?
A)「社長は他にどんな点も気にされる傾向がありますか?」
B)「では、値下げのご提案もご用意します。」
C)「仕様面で不安なところは本当にないですか?」
D)「コスト意識というのはどの程度のイメージですか?」
正解:A「社長は他にどんな点も気にされる傾向がありますか?」
解説:コストだけでなく、実は「ブランド」「サポート体制」「納期」など、社長が重視する他の要素があるかもしれません。「コストだけに最適化」してしまう(BやD)と、全体ニーズを見落とすリスクがあります。まずは総合的な決裁基準を聞き出すのが正解です。
