準備の重要性

準備の重要性は、一言でいえば 「成功の確率を高め、失敗のリスクを減らすための土台づくり」 です。営業に限らず、仕事全般で準備が大事と言われます。

 1 余裕が生まれ、対応力が上がる

準備をしておくと、当日慌てずに済みます。

余裕があると、お客様の反応を見ながら話したり、予期せぬ質問にも落ち着いて対応できます。

 2 ミスや漏れが減る

人は忙しくなるとどうしても「抜け」が出ます。

しかし、事前に資料・段取り・想定問答を確認しておけば、凡ミスを大幅に減らせます。

 3 伝えたいことが整理され、説得力が増す

準備段階で内容を整理しておくことで、

 何を伝えるか

 どう順序立てるか

 どんな根拠を示すか

  が明確になります。

  結果として話に一貫性が生まれ、説得力が高まります。

  4 相手への誠意が伝わる

きちんと準備している営業は、お客様から「この人は真剣に向き合ってくれている」と思われます。

準備そのものが、無言の信頼構築につながります。

  5 トラブル時にすぐ軌道修正できる

事前に「こういう質問が来たらこう答える」「この資料がダメなら代替案」などを考えておけば、想定外の状況も想定内に変わります。

結果として、場をコントロールする力が強まります。

  まとめ

準備とは「時間を使って前もって成功の条件を整えること」。

これを怠ると、

 説得力が弱い

 話が散らかる

 信頼を失う

  といった悪影響が出ます。

  逆に、準備をしっかりするだけで、同じ内容でも成果が大きく変わります。

営業向け 購買心理チェックリスト

営業担当者が「お客様の購買心理を正確に見抜き、適切な打ち手を選ぶため」のチェックリストをまとめました。

■ 営業向け 購買心理チェックリスト(5段階モデル対応)

【① 認知段階:知ったばかり】

お客様の状態チェック

 ☐ 商品・サービスの存在を知ったばかりである

 ☐ 課題との関連性をまだ深く理解していない

 ☐ 営業と会う目的があいまい

営業側の行動チェック

 ☐ 一方的に説明せず、状況や背景を先に確認している

 ☐ 「なぜこの話が自分に関係するのか」をわかりやすく伝えている

 ☐ 初回の印象(信頼・誠実さ・理解しようとする姿勢)を丁寧に構築している

【② 興味段階:少し気になっている】

お客様の状態チェック

 ☐ 商品のメリットに一定の興味を示している

 ☐ 質問が増えてきている

 ☐ 「自社でも使えるか?」のイメージを持ち始めている

営業側の行動チェック

 ☐ お客様の課題と商品を関連付けて説明できている

 ☐ お客様の言葉で語ったニーズ・困りごとを正しく復唱し整理している

 ☐ 興味を深めるための小さな成功例や実例を提示している

【③ 比較・検討段階:本当に良いかを見極めている】

お客様の状態チェック

 ☐ 他社との比較を意識している

 ☐ 価格・仕様・導入のハードルなど具体的な質問が出ている

 ☐ 社内の関係者に説明しようとし始めている

営業側の行動チェック

 ☐ 他社との差別化ポイントを誇張せずに明確に伝えている

 ☐ 導入後のイメージ(効果・手順・運用)を具体的に示している

 ☐ ネガティブ要素(価格・手間・リスク)も正直に説明して信頼構築ができている

【④ 確信段階:買っても大丈夫だと思えている】

お客様の状態チェック

 ☐ 「もし導入するとしたら…」という前向きな仮定の発言がある

 ☐ 導入スケジュールや社内稟議の話題が出ている

 ☐ 不安点が「あと数点」程度に絞られている

営業側の行動チェック

 ☐ 根拠(実績・データ・事例)を適切に補強している

 ☐ 不安点をひとつずつ丁寧に解消している

 ☐ 購買のリスクを下げる提案(試用、保証、段階導入など)を提示している

【⑤ 購入段階:最終決断の直前】

お客様の状態チェック

 ☐ 最終確認(条件・価格・契約内容)に集中している

 ☐ 社内の決裁者を巻き込み始めている

 ☐ 迷いはあるが、ほぼ前向きである

営業側の行動チェック

 ☐ 最終条件をシンプルに整理し、お客様が判断しやすい形で提示している

 ☐ クロージングが押し付けにならず、「次のステップ提案」になっている

 ☐ 契約後のフォロー(アフターケア・導入支援)を明確に約束している

■ 補助チェック:購買心理を動かす共通要素

信頼要素

 ☐ 誠実な態度

 ☐ 過剰な自社アピールを避けている

 ☐ お客様の話を遮らず最後まで聴けている

価値訴求要素

 ☐ 「商品説明」より「お客様の成果」に焦点を当てている

 ☐ 数字・事例で根拠を示している

 ☐ 抽象的な表現を具体化できている

不安解消要素

 ☐ 価格以上の価値を論理的に説明できる

 ☐ 導入後の失敗リスクを減らす提案が用意されている

 ☐ 社内説得の材料(資料・根拠)が提供できている

購買心理

購買心理とは、「お客様が買おうと決めるまでの心の動き」のことです。営業やマーケティングではこの流れを理解すると、提案の質やタイミングが大きく変わります。

 1 認知:まず「知る」ことから始まる

お客様は、知らない商品は買えません。

広告、紹介、営業の働きかけなどで「こういう商品があるんだ」と気づくところが最初のステップです。

2 興味:少し気になり始める

知った瞬間にすぐ買うことはほとんどありません。

「自分に関係ありそうだ」「便利そう」と思うと、興味が生まれます。

3 比較・検討:本当に良いかどうか確かめる

お客様はリスクを避けたいので、必ず何かと比べます。

 他社商品との比較

 値段、機能、評判

 営業担当者への信頼

営業の説明や誠実さが特に効いてくるのがこの段階です。

4 確信:買っても大丈夫だと思える瞬間

「よし、これなら失敗しないだろう」と安心できたとき、購買決定に向けて気持ちが固まります。

ここでは 根拠・実績・他社導入例・保証 などが効果的です。

5 購入:行動に移す

最後に「買います」と行動が伴います。

この瞬間は感情7割・理性3割であることが多く、営業の一押しや共感が決め手になります。

 営業に役立つポイント

 人は「論理だけで買う」のではなく「感情で動き、論理で正当化」します。

 不安やリスクを減らせば、意思決定は早くなります。

 お客様の段階(認知〜比較〜確信)を見極めると、押し売りにならず自然に前に進められます。

営業会議テンプレート

営業会議の実施例です。

1. 会議情報

・日時:

・参加者:

・議長:

・共有資料:

2. 数値進捗

・目標:

・実績(現時点):

・達成率:

・前年同期比:

・主要KPIの進捗:

3. 主要案件の状況

案件名:

顧客名:

ステータス:

障害要因:

必要なアクション:

上司のサポート要否:

4. 課題と要因分析

・現状の課題:

・原因の仮説:

・影響範囲:

5. 次のアクション(行動計画)

担当者:

アクション:

期限:

期待される成果:

6. その他共有事項

・競合情報:

・社内連携:

・顧客動向:

7. 決定事項(誰が・何を・いつまでに)

・担当者:

・タスク:

・期限:

営業会議の基本

1. 営業会議の目的は状況を正しく把握し、次の行動を決めること

営業会議は「報告の場」ではなく、

課題を明確にし、打ち手を決める場 です。

目的が曖昧になると、

・長いだけの会議

・責任追及の場

・数字読み合わせ

になってしまい、生産性が下がります。

2. 会議前に「共有すべき情報」をそろえておく

準備不足の会議は混乱を生みます。

事前に情報を揃えるだけで会議の質が劇的に上がります。

最低限そろえるもの

 月次数字(売上・受注・進捗率)

 パイプライン(主要案件の状況)

 課題の仮説

 次回までの行動予定

 会議用のデータ(事前共有が理想)

会議中に初めて資料を見ると、議論が浅くなります。

3. 報告は「事実 → 解釈 → 次の行動」で整理する

営業会議でありがちなのが、

「長い説明」「背景ばかり」「言い訳混じりの報告」。

これを防ぐための型がこれです。

1) 事実(何が起きているか)

2) 解釈(なぜそうなっているか)

3) 行動(次に何をするか)

この型に統一するだけで、会議が驚くほどスムーズになります。

4. 数字は進捗と質の両方で見る

営業会議では、ただ数字を読むだけでは不十分です。

見るべきポイントは2つ:

 ①進捗(量)

 目標達成率

 受注件数

 商談数

 訪問数

 ②質(中身)

 商談化率

 受注率

 失注理由

 ファネルの詰まり箇所

 トーク・提案内容の問題

数字の「量」だけ追うと、根本原因が見えなくなります。

5. 主要案件の詰まりを特定する

売上の多くは主要案件で決まります。

営業会議では、この案件がどこで止まっているかを明確にします。

決裁者と会えていない

 見積りの根拠が弱い

 顧客内の合意形成が進んでいない

 競合対策が甘い

 ヒアリングが不足している

「止まっている理由」を特定すると、次の打ち手が明確になります。

6. 課題より行動を決める

会議後に動きが出ない理由は、

課題は分かったが、行動が決まっていないこと。

決めるべき行動の例

 来週までに誰に会うか

 どの案件を優先するか

 どのトークを改善するか

 ロールプレイの実施

 上司同行の依頼

「課題→行動」の流れを絶対にセットで扱います。

7. 会議の進行を短く・速く・一点集中で

営業会議はダラダラすると、部下の集中力が切れます。

ポイントは3つ:

1. 優先度の高い議題だけ扱う

2. 1人の持ち時間を短くする(3〜5分目安)

3. 数字読み合わせは事前配布で省略

時間を絞ると、自然に本質的な議論になります。

8. 決まったことを誰が・いつまでにを明確にして終える

最後に曖昧なまま終わると、行動につながりません。

会議の締めでは必ず

・誰が

・何を

・いつまでにやるか

を確認します。

できれば議事録を即日共有するのが理想です。

まとめ

営業会議の基本は、

①課題を明確にし

②数値と質を両方見て

③主要案件の詰まりを特定し

④行動を決め

⑤時間は短く

⑥決めたことを確実に実行する

ことです。

営業メモを取る理由

営業メモは「記録」ではなく「武器」です。うまく使うと、商談の質が大きく上がります。

  営業メモの有効活用方法

 1. 忘れないためではなく戦略の材料にする

 多くの営業は覚えておくためのメモで終わっています。

 しかし本当に使えるメモは、

  「次にどう動くかを決めるための材料」

  になります。

 顧客の発言・感情・状況・キーパーソンなど、次の一手につながる情報を中心に残します。

2. メモの型を統一する

メモの取り方がバラバラだと、見返すときに時間がかかります。

以下のような固定フォーマットをつくると使いやすくなります。

 事実(Fact):顧客が言ったこと・数値・状況

 気づき(Find):商談中に感じたポイント(例:価格より納期重視)

 次の一手(Action):次回の提案・準備事項・アポ候補

  → 商談を振り返る→次に生かす流れが自然に作れます。

3. できるだけその場か直後に書く

 時間がたつと、言い方やニュアンスなど重要な情報が抜け落ちます。

 商談後5分だけでもメモ時間を確保すると精度が格段に向上します。

4. CRMやチーム内で共有する

 個人のノートに閉じるのではなく、CRM・共有フォルダ・Teams等へ転記します。

 チームで顧客を理解できるようになり、引き継ぎ・代行対応がスムーズになります。

 「誰が見てもわかるメモ」は、チームの資産です。

5. 伏線を書いておくと次の商談で差が出る

たとえば:

 「4月に新しい担当者が入る予定」

 「秋に設備更新がある可能性」

 「来年の予算は〇月に決まる」

こうした未来のヒントを残しておくと、時期を逃さずアプローチでき、他社より一歩先を取れます。

6. メモを見返す振り返り時間を習慣化する

 毎週15分でもいいので、過去のメモを読み返す時間を作ります。

 出てくる気づき:

   案件の停滞原因

   集中すべき顧客

   提案タイミングのズレ

 メモは蓄積して価値が高まるタイプのデータなので、定期レビューが効果絶大です。

7. メモは短くてOK。キーワード優先。

 長文にしようとすると続かなくなります。

 会話の核心だけをキーワードで記録すれば十分です。

  例:「価格△、納期◎」「決裁者:部長」「新拠点→設備増強?」

  まとめ

営業メモは「未来の成果を作るための情報バンク」です。

使い方を整えるだけで、提案力が上がり、商談スピードも上がります。

営業の専門書や営業手法の解説本で「債権管理(売掛金管理)」があまり扱われない理由

営業の専門書や営業手法の解説本で「債権管理(売掛金管理)」があまり扱われない理由は、とてもシンプルです。

  なぜ営業本に債権管理が出てこないのか

 ① 営業スキルと債権管理は管轄が違うと見なされている

多くの企業では、

 営業:売ることが仕事

 管理部門(経理・財務):回収や与信が仕事

という役割分担がされています。

そのため、出版社も著者も

「営業の本では、売る力・提案力・ヒアリング力がテーマ」

と考えやすく、債権管理は別領域扱いになりがちです。

② 読者が求めているテーマから外れやすい

営業本の大半は、次のようなニーズを満たすために書かれています。

 もっと売りたい

 商談を成功させたい

 提案スキルを上げたい

 顧客との関係を深めたい

一方、債権管理は

「攻め」ではなく「守りの領域」

なので、営業本の読者が最初から求めていないと判断され、あえて扱わないことが多いのです。

③ 債権管理は業種・社内ルール差が大きく、一般化しにくい

債権管理は企業ごとにルールが大きく違います。

 与信枠の決め方

 回収手続き

 請求サイクル

 社内承認フロー

 取引条件(締め・支払サイト)

営業本は多くの読者に当てはまる内容を意識するため、

ルールが細かく企業ごとに違うテーマは避けられがちです。

④ トラブルや不良債権の話は重いので、書籍のトーンと合いにくい

営業本の多くは、

 成果が出る

 気持ちが前向きになる

 やれば変わる

といったポジティブな内容で構成されます。

一方で債権管理は、

「未回収」「倒産」「焦げ付き」「督促」

といったネガティブな要素が中心。

読者のモチベーションを下げる懸念があり、あまり取り上げられません。

⑤ 著者が営業出身の場合、専門知識が不足しやすい

営業のプロは売ることの専門家ですが、債権回収の専門家ではありません。

逆に、債権管理の専門家は経理や法務の側にいます。

そのため、営業本を書ける立場の人が

「債権管理まで詳しく説明できる」

ケースが少なく、内容に含まれにくいのです。

  ただし、実際の現場では営業が最も債権管理に影響する

書籍で扱われにくい一方、現場の実情は逆です。

 支払い条件を決めるのは営業

 与信リスクを最も早く察知できるのも営業

 回収が遅れる兆しを拾えるのも営業

 信用を築くのも壊すのも営業

つまり、営業こそ債権管理の第一線です。

しかし書籍で語られないため、

現場の営業が学ぶ機会が不足し、トラブルが起きやすい——

これが多くの企業の現実のギャップです。

  まとめ

営業本で債権管理が扱われない理由は、

「営業本は売る話に集中」「債権管理は守りで専門性が高い」「読者のニーズとマッチしにくい」

という事情が大きいからです。

営業マネージャーが部下を「効果的かつ正しく」

 1. 指示ではなく「目的」を共有する

部下が動かない原因の多くは、「なぜそれをやるのか」が見えていないことです。

目的が理解できると、自分で考えて動けるようになります。

例:

×「来週までにこのリストに電話して」

○「新商品の初速を高めるために、関心度が高い見込み客に早くアプローチしたい」

2. 仕事の「基準」を明確にする

営業は裁量が大きい分、基準が曖昧だと動きがバラバラになります。

 行動基準(例:訪問数、フォロー期限)

 行動品質(例:提案前に必ず課題ヒアリングを3項目取る)

 結果基準(例:案件化率・商談の定義)

基準=チェックポイント です。

3. 行動を見える化する

管理は「追い詰めるため」ではなく、「問題を早く発見するため」です。

数字・プロセスの可視化は必須。

 パイプライン(案件のステータス)

 進捗(曜日ごとの活動)

 行動ログ(ヒアリング内容・ネクストアクション)

見える化があると、介入ポイントを正確に掴めます。

4. 誤差をすぐに修正する短いサイクルをつくる

週1回以上の短い振り返りが効果的です。

誤差が小さいうちに修正すれば、部下の負担も小さくなります。

 「うまくいった点」→強みを明確に

 「改善ポイント」→次の1週間でできる行動に絞る

 「次の行動宣言」→本人のコミットメントを促す

5. できた行動を即フィードバックする

人は「できた瞬間に承認される」と行動が定着します。

 事実に基づいて褒める

 具体的に「どの行動が良かったか」を言う

 改善点は提案型で伝える(例:○○するともっと良くなる)

6. 部下ごとのタイプを踏まえて動かす

同じ指示でも、部下のタイプによって刺さるポイントが違います。

 自律型:裁量を渡し、目的を共有すると動く

 慎重型:判断基準・手順を丁寧に示すと動く

 やる気型:小さな成功体験を積ませると加速

 受動型:短いサイクルと明確な期待が必要

7. 「正しい優先順位」を示す

営業は仕事量が多いため、優先順位が曖昧だと実力があっても成果が出ません。

優先順位の基本は

①売上インパクト

②緊急度

③関係性維持の必要性

これを常に整理して伝えることが重要です。

8. 行動ではなく「成長の仕組み」を作る

属人的な根性論ではなく、再現性のある仕組みが部下を動かします。

 標準トーク

 商談の型

 資料テンプレート

 失注理由の分析フロー

 ロールプレイの定例化

仕組みがあれば、誰が担当しても一定以上のパフォーマンスが出ます。

まとめ

営業で部下を効果的に正しく動かすには、

①目的を共有し

②基準を明確にし

③行動を見える化し

④短いサイクルで修正し

⑤フィードバックを素早く行い

⑥タイプに合わせて支援し

⑦優先順位を示し

⑧仕組みを整える

営業におけるリスクヘッジ

営業におけるリスクヘッジとは、「起こりうるトラブルや失敗を前もって予測し、被害を最小限に抑えるための行動」 のことです。

営業は人・お金・情報が動く仕事なので、リスクへの備えが成果を左右します。

■ ① 誤解や行き違いを防ぐ(情報のリスク)

営業では、「言った・言わない」「伝わっていなかった」という誤解がよく起きます。

これはクレームや信用失墜につながる大きなリスクです。

リスクヘッジの例

 要件や約束は口頭だけでなくメールで残す

 ミーティング後に要点を簡単にまとめて共有する

 不明点はその場で確認し曖昧なまま進めない

■ ② 価格トラブルや赤字を防ぐ(金銭のリスク)

営業は見積、契約、請求など「お金」に直結します。

金額の誤表記や無理な値引きは大きな損失につながります。

リスクヘッジの例

 見積書・契約書のダブルチェック

 値引き条件を明確にし、例外を作らない

 原価・利益率を事前に把握し、赤字案件を避ける

■ ③ 導入後のトラブルを防ぐ(品質・運用のリスク)

売った後に「聞いていた話と違う」と言われるのは営業の信用に関わります。

リスクヘッジの例

 できることとできないことを明確に伝える

 過剰な期待を持たせる表現を避ける

 導入プロセスや運用イメージを事前に共有する

■ ④ キーパーソン不在の決裁リスクを防ぐ(関係者のリスク)

営業が順調に進んでいても、決裁者が知らなければ案件は止まります。

リスクヘッジの例

 「誰が最終決裁者なのか」を早めに確認する

 関係者も含めた説明資料を用意する

 お客様側で説明するための材料を提供する

■ ⑤ 競合や状況変化に備える(外部環境のリスク)

他社の動き、予算変更、社内事情などはコントロールできません。

リスクヘッジの例

 競合の提案内容を予測し、自社の強みを明確化

 最悪のケース(延期・予算変更)を想定して複線化

 小さく始めるプランを用意しておく

■ ⑥ 営業個人の抜け慢心を防ぐ(人的リスク)

営業の多くのトラブルは、実は「うっかりミス」「思い込み」「準備不足」から起きます。

リスクヘッジの例

 チェックリストを使った行動管理

 報・連・相を早めに行う

 案件ごとに「最悪のシナリオ」を事前に想定して潰しておく

■ まとめ

営業におけるリスクヘッジとは、

 ミスを防ぐ

 予期せぬ事態に強くなる

 トラブルを未然に防ぐ

 信頼を高める

 案件の成功率を上げる 営業は「攻め」の仕事と思われがちですが、優秀な営業ほど「守り」も徹底しています。

営業におけるタスク管理

営業におけるタスク管理は、「やるべきことを漏れなく・ムダなく・期限どおりに実行する仕組み」を整えることです。

 ■ 営業でタスク管理が重要な理由

営業は「商談・提案・既存フォロー・見積・社内調整・資料作成」など業務が多く、しかもそれぞれに締め切りがあります。

タスク管理が弱いと、見積提出の遅れ 顧客フォロー漏れ 商談準備不足 訪問・架電の優先度ミスなどが起こり、売上に直結して影響してしまいます。

■ 正しいタスク管理の5つの基本

 ① タスクを「全部出す」

まず最重要は漏れゼロ。

頭の中で覚えておくのではなく、すべてを書き出す・入力する仕組みをつくることが第一歩です。

 CRM/SFA、ToDoリスト、手帳など

 「顧客」「案件」「社内調整」「育成」「資料」などカテゴリー別に整理

② タスクの「目的」と「成果物」を明確にする

タスクは「動作」ではなく「成果」で定義すると進捗管理しやすくなります。

例:悪いタスク

 A社へ連絡する

  (→何を伝えたいのか?目的が不明)

良いタスク

 A社の導入スケジュール決定のため、担当者へ確認電話し、結果をSFAに登録する

目的が明確だと、行動の質が上がります。

③ 優先順位をつける

タスクには「重要度」と「緊急度」があります。

営業でよく使われる判断基準は以下の通りです。

 重要度:売上・顧客満足・案件進行にどれだけ影響するか

 緊急度:期限が迫っているか、相手のレスポンスに関わるか

最優先すべきは重要 × 緊急 のタスク(例:今日中の見積提出)

次に重要 × 非緊急(例:中長期案件の提案準備・顧客深耕)

この2つを中心に日々の計画を作ると成果につながります。

④ 時間ブロックで「実行の枠」を決める

タスクは書くだけでは終わりません。

営業は外出・顧客対応で流されやすいため、

あらかじめ時間を確保しておくことが効果的です。

例:

 午前:メール処理+架電

 午後:商談2件

 16:00–17:00:提案資料作成

 17:00–17:20:明日の計画づくり

優秀な営業ほど、計画に実行枠を先に確保しています。

⑤ 毎日の「振り返り」と翌日の計画

タスク管理は実行後の管理も重要です。

チェックポイント

 完了タスク:どれが進んだか

 未完了タスク:なぜ進まなかったか

 翌日・翌週の再配置

 案件の状況変化によるタスクの追加・削除

「自分の行動を自分でマネジメントする力」を高めることで、自律的な働き方が身につきます。

■ まとめ

正しいタスク管理は、

 漏れがなくなる

 締め切りに強くなる

 顧客対応の質が向上する

 売上につながる行動に時間が使える

という営業成果に直結する仕組みです。

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